SwitchBot人感センサー×ボットで電気の消し忘れをゼロに:トイレ・洗面所の自動ON/OFF実例
トイレと洗面所だけ、消し忘れが残っていた
わが家の照明の消し忘れ対策は、玄関でボタンを1回押すだけで照明を一括消灯する外出モードでだいぶ解決しました。ただ、あの仕組みでカバーできるのはリモコン式の照明だけ。トイレと洗面所は壁スイッチ直結の照明なので対象外で、この2カ所がわが家で消し忘れの多い場所として残っていました。
トイレの電気が点きっぱなし、洗面所の電気が点きっぱなし。気づいたときの「またか……」という小さなガッカリを、SwitchBotの人感センサー(人の動きを感知するセンサー)とボット(スイッチを物理的に押してくれる小さなロボット)で解消しました。この記事では、わが家で実際に毎日動いている設定をそのまま解説します。
完成形:入ると点いて、出ると勝手に消える
いまのわが家のトイレ・洗面所はこう動きます。
- 入ると、人感センサーが動きを感知して照明が自動で点く
- 出て人の動きがなくなると、トイレは3分後・洗面所は5分後に照明が自動で消える
- 壁スイッチには基本的に触らない(手で押したいときは今までどおり押せる)
つまり「消し忘れる」という概念そのものがなくなります。消すのを忘れても、数分後には勝手に消えているからです。

OFFまでの待ち時間を場所ごとに変えているのには理由があります。人感センサーは「動き」を見ているので、人がじっとしていると「いなくなった」と判定されがちです。滞在時間が長めの洗面所は5分、滞在の短いトイレは3分、という設定にしています。ここは家庭ごとの使い方に合わせて調整するところです。
使ったもの
使っているのはトイレ・洗面所それぞれに人感センサー1台+ボット1台、合計4台と、ボット固定用の取付台2つです。各デバイスで何ができるかの全体像は個別記事にまとめているので、購入検討の際はそちらもどうぞ。
| 製品 | 設置場所 | この自動化での役割 |
|---|---|---|
| SwitchBot 人感センサー(W1101500)×2 | トイレ内・洗面脱衣室 | 人の動きを感知する目。点灯のきっかけと「人がいなくなった」の判定 |
| SwitchBot ボット ×2 | トイレ・洗面所の壁スイッチ | 壁スイッチを物理的に押す指。スイッチモードでON/OFFの両方を担当 |
| SmartBASE スマートホームデバイス用取付台(Type-B)×2 | 壁スイッチのプレート部分 | ボットを粘着テープに頼らず固定する台座(詳細は後述) |
製品仕様の出典:SwitchBot公式の人感センサー・ボットの各製品ページ(いずれも2026年7月時点)。
仕組み:センサーが見張り、ボットが押す
流れはとてもシンプルです。
人感センサーが動きを感知
→ ON用の自動化が実行される
→ ボットが壁スイッチを物理的に押して照明ON
人の動きが感知されなくなって3分(洗面所は5分)
→ OFF用の自動化が実行される
→ ボットが壁スイッチを押し戻して照明OFF
ボットはスイッチモードという動作モードで使っています。1台でスイッチのONとOFFの両方を操作できるモードで、付属のON/OFF用シートをスイッチに貼って使います。
なぜ外出モードと方式が違うのか:赤外線では消せない照明がある
外出モードの記事では、照明のOFFはハブミニの赤外線(リモコンと同じ信号)で行いました。今回はそれと方式がまったく違います。理由は照明側にあります。
トイレ・洗面所の照明は壁スイッチに直結されていて、リモコンがありません。リモコンがないということは、赤外線の信号を受け取る仕組みが照明側にそもそもないということ。ハブミニがどんなに頑張っても、この照明は操作できないのです。
残された手段はただひとつ、壁スイッチそのものを物理的に動かすこと。人間の指の代わりにスイッチを押してくれるボットの出番です。
| 照明のタイプ | 操作方法 | わが家での場所 |
|---|---|---|
| リモコン式シーリングライト | ハブミニの赤外線でOFF信号を送る | 居間・寝室(外出モードの対象) |
| 壁スイッチ直結(リモコンなし) | ボットが壁スイッチを物理的に押す | トイレ・洗面所(この記事の対象) |
家じゅうの照明を自動化しようとすると、たいていこの2タイプが混在します。「この照明はどっちのタイプか」をまず確認するのが、照明自動化の最初の一歩です。
設定手順
SwitchBotアプリの画面名やボタン名はバージョンによって多少異なる可能性がありますが、大枠は「ボットをスイッチモードにする → ON用とOFF用の自動化を作る」という構成です。
1. ボットを壁スイッチに取り付けて「スイッチモード」にする
まずボットを壁スイッチに取り付けます(賃貸ならではの固定の工夫は次のセクションで詳しく)。取り付けたら、アプリでボットの動作モードをスイッチモードに変更し、付属のON/OFF用シートをスイッチに貼ります。アプリからON/OFFを操作してみて、照明が実際に点いたり消えたりするかをテストしておきます。
2. ON用の自動化を「ローカル連携」で作る
人感センサーのデバイス画面から「オートメーション」を開くと、作り方が2種類あります。ローカル連携(センサーとボットがBluetoothで直接つながる方式)と、オートメーション(クラウド経由。離れた場所のデバイスも動かせる方式)です。わが家が使っているのはローカル連携。センサーとボットが同じ部屋にあるので直結でき、クラウドを介さないぶん反応が少し速いのが利点です。
ローカル連携で点灯用の設定を1つ作ります。
- きっかけを決める「もし人感センサーが」の欄で、動体検出を選ぶ
- 「下記のアクションを実行」に、ボットのオンを追加する
- 日時設定は「毎日・終日」のまま保存
これで「人が入ると照明が点く」が完成です。
3. OFF用も同じ要領で作る
同じ要領で、消灯用の自動化をもう1つ作ります。
- 「もし人感センサーが」の欄で、3分内に動体未検出(洗面所は5分)を選ぶ
- 「下記のアクションを実行」に、ボットのオフを追加する
トイレ用と洗面所用でそれぞれON用・OFF用を作るので、設定は合計4つになります。ひとつコツを挙げると、ボットのデバイス名は「脱衣洗面所の照明」のように場所+役割で付けておくのがおすすめです。一覧で「動体検出 → ボット:オン」の下にデバイス名が表示されるので、何の自動化かひと目で分かります。

4. 人感センサーを設置する
人感センサーをトイレ内と洗面脱衣室に1台ずつ設置します。わが家はどちらも、部屋の内側からドアに向けて設置しています。ドアが開いて入った瞬間の動きを捉えられる配置にしておくと、入室から点灯までのタイムラグがほとんど気になりません。
検出距離の設定は、どちらも3段階のうちいちばん広い「長」のままです(アプリの表示では7〜9メートル)。トイレも洗面所もドアで仕切られた個室なので、ドアの外の動きを拾ってしまう心配がなく、感度を落とす必要がありませんでした。
わが家の洗面所では棚の下に付属の台座で吊り下げ、トイレでは壁の高い位置に取り付けて、上からドアのほうを見下ろす向きにしています。付属の台座は角度を変えられるので、「ドアの方向に向ける」の微調整がしやすいです。


つまずきと対策:賃貸の壁スイッチにボットをどう固定するか
この自動化で一番苦労したのは、アプリの設定ではなくボットの物理的な固定でした。
粘着直貼りは不安定だった
ボットには両面テープが付属していて、公式の想定もスイッチ周りへの貼り付けです。わが家も最初は粘着テープでスイッチ付近に直貼りしていたのですが、これが不安定でした。ボットはスイッチを押すたびに反動を受け止めるので、使ううちに剥がれてきたり、スイッチのカバーごと外れてしまったりして、固定方法が長らく課題でした。
SmartBASE取付台で解決
最終的に解決してくれたのが、SmartBASE スマートホームデバイス用取付台というサードパーティ製の台座です(Amazonの商品ページ・2026年7月時点で1個1,480円)。わが家で使っているのはType-B(SwitchBotサイズのデバイス1〜2個用・ホワイト)。コスモワイド21などPanasonicのワイド系スイッチに適合するタイプで、わが家のトイレ・洗面所のスイッチもワイド21系なのでそのまま使えました。
取り付けは、スイッチの化粧カバーを外し、プレート枠のネジを少し緩めて取付台の金具を挟み込み、ネジを締め直してカバーを戻すだけ。ドライバー1本で取り付けられます。もともとあるネジに挟み込む方式なので、壁に新しい穴は開けません。賃貸でも原状回復の心配なしで、粘着テープと違って剥がれることもなく、ボットの位置がピタッと決まるためアームがスイッチを押し損ねる空振りも防げます。

パワーが強すぎる問題は、シートの重ね貼りで調整
もうひとつ、実際にやってみて分かったのがボットはONもOFFもパワーが強いということ。そのままだとスイッチを勢いよく押し込みすぎてしまいます。
わが家では、付属のON/OFF用シートを両面テープで重ねて貼り、高さをかさ上げすることで押し込み量を調整しました。シートが1枚分厚くなるとアームの実質的なストロークが浅くなり、ちょうどいい力加減でスイッチを操作できるようになります。地味なノウハウですが、動作の安定にはかなり効きました。
実際に運用してみて
- 半年ほど運用していますが、トイレ・洗面所ともに安定して動いています。「電気消したっけ?」と確認しに行く必要がそもそもなくなり、消し忘れても数分後には消えているので、気にする必要自体が消えました
- わが家はペットを飼っていますが、誤検知はありません。センサーをドアで仕切られた部屋の内側に設置しているので、ドアを開けない限りそもそも反応しないからです。設置場所に迷ったら「ドアの内側」は、シンプルですが効果的なペット対策になります
- 反応速度は方式で差が出ます。クラウドを経由する「オートメーション」だとワンテンポ置いてから点く感じがありましたが、わが家が使っているローカル連携はBluetooth直結でクラウドを介さないため、少し速く点きます。センサーとボットが同じ部屋にあるなら、ローカル連携を選ぶのがおすすめです
ちなみに、人の動きをきっかけにした照明の自動化はもう1カ所で動いています。玄関ドアに貼った開閉センサーには動体検知機能も内蔵されていて、わが家では朝5〜8時だけ玄関前の動きで居間の照明が点くようにしています。朝、寝室からトイレへ向かうと居間の照明が点いて、暗い廊下側まで明かりが届いてくれる、小さいけれど気の利く自動化です。
まとめ
- 壁スイッチ直結でリモコンのないトイレ・洗面所の照明は、人感センサー×ボットの組み合わせで自動ON/OFFにできる
- ハブミニの赤外線が使えるリモコン式照明とは方式が別。照明のタイプで手段を選ぶのが照明自動化の基本
- 設定はアプリでON用・OFF用の2つを作るだけ。わが家はBluetooth直結で反応の速いローカル連携方式、OFFまでの時間はトイレ3分・洗面所5分にしている
- 賃貸のボット固定は粘着直貼りだと不安定。SmartBASE取付台とON/OFF用シートの重ね貼り調整で安定した
リモコンのない照明は自動化をあきらめがちですが、「物理的に押す」という力技が意外なほど実用になります。消し忘れの多い場所が1カ所でもあるなら、人感センサー1台+ボット1台の組み合わせから試してみてください。