SwitchBotで外出時にワンボタン全消灯:開閉センサーとオートメーションで作る「外出モード」実例
出かけるたびに「電気消したっけ?」をやめたい
玄関で靴を履き終えたあとに「あ、寝室の電気つけっぱなしだ」と気づいて、靴を脱いで部屋に戻る。わが家は1LDKの賃貸なので大した距離ではないのですが、毎回やると地味にストレスです。ひどいときは駅に着いてから「消したっけ……?」と不安になって、帰宅までずっとモヤモヤしていることもありました。
そこでSwitchBotのオートメーション機能で「外出モード」を作りました。玄関でボタンを1回押すだけで、家じゅうの照明が消えてカーテンまで閉まります。運用を始めてから、消し忘れ確認のために部屋へ戻ったことは一度もありません。この記事では、わが家で実際に毎日動いている設定をそのまま解説します。
完成形:玄関でボタンを1回押すだけ
わが家の玄関ドアにはSwitchBot開閉センサーが貼ってあり、本体に小さなアクションボタンが付いています。外出するときは、靴を履いたらこのボタンを1回押してドアを開けるだけ。すると次の2つが自動で実行されます。
- 居間と寝室の照明が、SwitchBotハブミニの赤外線(IR)でまとめてOFF
- 寝室のバルコニー窓のカーテンが、SwitchBotカーテンで自動的に閉まる

エアコンはあえて消しません(ペットがいるので)
外出モードの解説記事の多くは「照明もエアコンも全部OFF」という構成ですが、わが家は違います。ペットを飼っているため、エアコンは24時間運転が大前提。だから外出モードにエアコンのOFFは入れていません。
「全部消す」ことがゴールではなく、消し忘れると困るものだけを消すのが外出モードの本質だと思っています。何を消して何を消さないかの線引きは家庭ごとに違うはずなので、この記事の構成をそのまま真似るのではなく、「うちの場合はどうか」を考えながら読んでもらえるとうれしいです。
使ったもの
この自動化に使っているのは、SwitchBotのデバイス3つだけです。各デバイスで「何ができるか・何を設定できるか」の詳細は個別記事にまとめているので、仕組みを深く知りたい場合はそちらもどうぞ。
| 製品 | 設置場所 | この自動化での役割 |
|---|---|---|
| SwitchBot ハブミニ | 居間の南側の壁(コンセント付近) | 赤外線(IR)送信の中枢。外出モードの実行時に各照明へOFF信号を一括送信 |
| SwitchBot 開閉センサー | 玄関ドア | 本体のアクションボタンが外出モードの合図(押すと自動化が動く) |
| SwitchBot カーテン | 寝室バルコニー窓 | カーテンを自動で閉める(わが家は片開きのため1台運用) |
照明はリモコン付きのシーリングライトで、ハブミニにリモコンを学習させて操作しています。壁スイッチ直結でリモコンのない照明(わが家だと洗面所など)はこの方法では消せないので、外出モードの対象はリモコン式の照明だけです。

仕組みの全体像
流れはシンプルです。
開閉センサーのアクションボタンを押す
→ オートメーション「外出モード」が実行される
→ ハブミニが照明にIRでOFF信号を一括送信
→ カーテンが閉動作
ポイントは、この外出モードでは「ドアが開いた・閉じた」の検知ではなく、本体のボタンを実行の合図にしているところです(開閉検知そのものは、わが家では「帰宅してドアが開いたら居間(アプリの部屋名も「居間」にしています)の照明を点ける」という別の自動化で活躍しています)。開閉センサーには開閉と動体検知を組み合わせた「外出検知」機能もあるのですが、わが家ではあえて使っていません。理由は後半で詳しく説明します。
設定手順
SwitchBotアプリの画面名やボタン名はバージョンによって多少異なる可能性がありますが、大枠は「オートメーションを作る → 『いつ』(発動のきっかけ)を決める → 『実行』(やってほしい操作)を登録する」という構成です。
1. 照明をハブミニから操作できるようにする
まず、シーリングライトのリモコンをハブミニに登録します。
- SwitchBotアプリでハブミニを選び、リモコンの追加(赤外線家電の登録)に進む
- 照明のメーカー・型番からプリセットを探す。見つからなければ手動学習でリモコンのボタンを1つずつ覚えさせる
- 登録できたら、アプリから照明のON/OFFが効くかテストする
このとき確認しておきたいのが、リモコンに「OFF(消灯)」の独立ボタンがあるかどうかです。1つのボタンでON/OFFを交互に切り替えるトグル式だと、後述する「状態ズレ」の影響を受けやすくなります。OFF単独の信号が登録できていれば、すでに消えている照明にOFFを送っても消えたままなので、自動化の動作が安定します。
2. 「外出モード」のオートメーションを作る
次にオートメーションを作成し、実行してほしい操作を登録します。
- アプリのオートメーション作成メニューから新しく1つ作る(名前は「外出モード」など分かりやすく)
- 「実行」に照明の「消灯」を追加する(登録したリモコンごとに指定。わが家は居間と寝室の2つ)
- 「実行」に「カーテンを閉める」を追加する(わが家は静かに動くQuietDriftモードで「全閉」を指定しています)

3. 「いつ」を開閉センサーのボタンにする
「いつ」(発動のきっかけ)の「条件を追加」から、開閉センサーの「ボタンが押された」を選びます。これで、玄関のボタン1押しが外出モード実行のスイッチになります。

4. 開閉センサーを玄関ドアに設置する(賃貸目線)
開閉センサーは本体とマグネットの2ピース構成で、付属の両面テープで貼り付けます。賃貸のわが家で意識したのは次の2点です。
- ボタンを押しやすい高さに貼る:靴を履いた姿勢から自然に手が届き、ドアを開ける動線上で目に入る位置。ここが遠いと確実に押し忘れます
- 原状回復を考えて貼る場所を選ぶ:壁紙のような剥がれやすい面は避けて、ドアやドア枠の塗装面・金属面に。それでも心配な場所には、下地に養生テープなどを貼ってからセンサーを付ける方法もあります

なぜ「外出検知」機能を使わずボタンにしたのか
SwitchBot開閉センサーには、ドアの開閉と内蔵の動体検知を組み合わせて「出かけた/帰ってきた」を自動判定する機能があります。これをきっかけにすれば、ボタンすら押さない全自動の外出モードも作れます。
それでもわが家が手動ボタンにしたのは、誤発動しない確実性を最優先したからです。
- ゴミ出しや宅配の受け取りといった短時間の外出でも「外出した」と判定されてしまう可能性がある
- 誤発動すると、在宅中に突然照明が消えたりカーテンが閉まったりする。これが一番ストレス
- さらにわが家はペットがいるので、留守中もセンサーの前を動くものがいます。動体検知ベースの在宅・外出判定は、そもそもペットのいる家とは相性が良くないと考えました
ボタン式は「押したときだけ、確実に動く」。1アクション増えますが、靴を履くついでに押すだけなので、習慣になってしまえば手間とは感じません。全自動のカッコよさより、誤発動ゼロの安心感を取った形です。
つまずき・注意ポイント
赤外線は一方通行:照明の「状態ズレ」は起きうる
ハブミニからの赤外線は送りっぱなしで、照明が実際に点いているか消えているかをハブ側は知りません。そのため、壁スイッチや元のリモコンで直接操作すると、アプリ上の表示と実際の状態がズレます。
わが家でも、リモコンで手動消灯した日にアプリの表示がズレていたことはあります。ただし外出モードは「OFF信号を送るだけ」なので、消えている照明にOFFが飛んでも消えたままで、実害はありませんでした。これは手順1で書いたとおりOFF独立ボタンのあるリモコンだから成り立つ話で、トグル式だとズレた状態で自動化が走ったときに逆に点灯してしまうことがありえます。登録時に信号の種類を確認しておくのがおすすめです。
実際に運用してみて
- 「電気消したっけ?」と部屋に戻ることがなくなり、外出時の心理的な引っかかりが消えました
- ボタンはドアを開ける動線上にあるので、押し忘れはほとんどありません。「靴を履く→押す→ドアを開ける」で完全に習慣化しました
- ボタンを押してから照明が消えるまで、体感で1〜2秒ほどのタイムラグはありますが、ドアを閉める頃には消えているので気になりません
- 副次的な効果として、カーテンが閉まることで外から留守が分かりにくくなり、防犯面でも少し安心感があります
まとめ
- 玄関の開閉センサーのアクションボタン1つで、照明の一括消灯+カーテン閉が動く「外出モード」を作った
- 使ったのはハブミニ・開閉センサー・カーテンの3つ。設定はアプリのオートメーション機能だけで完結
- エアコンは消さない(ペットの24時間運転が前提)。何を消して何を消さないかを自宅の事情で決めるのが外出モード設計のキモ
- 自動の外出検知ではなく手動ボタンにしたのは、誤発動しない確実性のため
設定作業そのものは、リモコン学習を含めても1時間かからない程度でした。「玄関でボタンを押したら全部消える」は、スマートホームの入り口として効果を実感しやすい自動化だと思います。まずは消し忘れがちな照明1つからでも試してみてください。