SwitchBotロックProは何ができる?わが家の使い方と設定をやさしく解説

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この記事でわかること

玄関ドアの内側にある、鍵をかけるときにひねるツマミ(サムターンと呼びます)に、小さな機械をかぶせて貼り付ける。たったそれだけで、ドアが閉まると鍵が自動でかかり、外からは指先ひとつで解錠できるようになる——SwitchBotロックProは、いまある玄関の鍵にあとから取り付けるタイプのスマートロックです。工事はいらないので、わが家のような賃貸でも使えます。

この記事では、このロックProが何をしてくれて、どんな設定ができて、家の自動化のなかでどんな役割を受け持つのかを、ひとつずつ紹介します。

  • どんなデバイスか(買う前チェック表つき)
  • できること5つと、それぞれの設定のポイント
  • 自動化のなかでの役割(わが家の玄関の分業体制)
  • 賃貸での取り付けと、買う前に知っておいてほしいこと

各機能には「わが家では使っている?」の注釈をつけました(✅=使っている/⬜︎=まだ使っていない)。鍵を持たずに出かける「キーレス生活」の実際の運用や締め出し対策の全体像は別記事にまとめているので、この記事は「ロックProで何ができるか」を知る入り口として読んでもらえるとうれしいです。

どんなデバイス?(買う前チェック表つき)

細かい数字は、SwitchBot公式サイトの製品ページから抜粋しました(2026年7月時点)。

項目内容
型番W3500000 ※公式の製品ページには型番の記載がないため、手元の実機の記載で確認しています
通常価格17,980円(税込)※公式セールで割引されることが多いです
本体サイズ・重量120 × 59 × 83.9mm・450g(電池含む)
電池単3形乾電池×4本(電池寿命は約9カ月※)
通信方式Bluetooth 5.0(外出先からの操作などにはハブが必要)
取り付け3M粘着テープまたはネジ固定。無段階可変アタッチメントで約99%のドアロック(サムターン)に対応
動作温度-10℃〜45℃

※解錠・施錠を毎日各10回行った場合の公称値です。

SwitchBotのスマートロックには、ロックUltra・ロック(無印)・ロックLiteという兄弟モデルもあります(2026年7月時点)。この記事で紹介するのは、そのなかのロックProです。

本体はBluetoothでつながるタイプなので、外出先からの操作や音声操作まで使うなら、ハブ(デバイスとインターネットの橋渡しをしてくれる機器)が必要です。また、外から指紋や暗証番号で解錠するには、別売の指紋認証パッドを組み合わせます。このあたりの組み合わせは、あとの「自動化のなかでの役割」で整理します。

ロックProができること5つ

機能ごとに「どういう機能か」「設定のポイント」「わが家では使っている?」をセットで紹介します。凡例は ✅=使っている/⬜︎=使っていない です。

ドアが閉まると自動で鍵がかかる(オートロック)

ロックProのいちばんの働き者がこれです。磁気感知式といって、ドアの開閉状態を磁石の力で感じ取り、ドアが閉まったら自動で施錠してくれます。ホテルの部屋のように「閉めれば鍵がかかっている」状態になるので、鍵のかけ忘れという概念そのものがなくなります。

設定のポイント:アプリのロックProの設定に「自動施錠」という項目があり、ここから有効にします(公式サイトで「オートロック」と呼ばれている機能は、アプリの画面ではこの名前です)。

SwitchBotアプリの自動施錠の設定手順。設定メニューの「自動施錠」からスイッチをオンにすると、締め出し注意の確認が表示される(わが家は本体のこの機能はオフで運用)

わが家では ⬜︎ 実は、本体のこの機能は使っていません。ドアが特殊で本体の開閉検知が不安定だったため、玄関ドアの開閉センサーの閉検知でロックProを施錠する連携に置き換え、同じ「閉めれば施錠」を実現しています(顛末はキーレス生活の記事で)。おかげで「出がけに鍵をかける」という動作は、わが家の玄関からちゃんと消えました

鍵を出さずに開けられる(最大15タイプの施解錠)

ロックPro単体でもアプリで施解錠できますが、指紋認証パッドやハブと組み合わせると、解錠・施錠の方法は最大15タイプまで広がります(2026年7月時点の公式ページより)。アプリ、Apple Watch、指紋、暗証番号、NFCカード、期間限定・ワンタイムパスワード、音声など、家族それぞれの使いやすい方法を選べるのが強みです(従来どおりの物理鍵もそのまま使えます)。

設定のポイント:どの方法を使うかで必要な機器が変わります。遠隔操作・音声操作・ウィジェットにはハブが、指紋・暗証番号・NFCカードでの解錠には指紋認証パッドが必要です(公式ページの注記より)。

わが家では ✅ 主に使っているのは、指紋認証パッド経由の指紋とアプリの2つです。NFCカードやSuica、音声、Apple Watchでの解錠は、いまのところ使っていません。家に近づくと自動で解錠されるオート解錠(ベータ版)も設定はしてあるのですが、近づいても開かないことが多く、正直まだ実用になる感じではありません(結局、指紋で開けています。ベータ版なので今後に期待です)。指紋認証パッドの詳しい話は相棒デバイスの記事でどうぞ

内側からはワンタッチで施解錠(クイックキー)

家の中から鍵をかける・開けるときの操作も、地味に変わります。ロックProの内側のツマミはクイックキーというデザインになっていて、従来のサムターンのようにひねらなくても、指で押すだけのワンタッチで施解錠できます。

設定のポイント:特別な設定は不要で、取り付ければそのまま使えます。

わが家では ✅ 使っています。家の中から鍵を開け閉めするときは、ひねる代わりに押すだけ。地味な変化ですが、毎日さわる部分なので気に入っています

施解錠の記録・通知(ハブとの組み合わせ)

いつ施錠・解錠されたかの履歴をアプリで確認できます。さらにハブと組み合わせると、施解錠などの各種通知をスマホに送れるようになります(公式ページの注記より、各種通知にはハブが必要です)。家族の帰宅を知る、閉め忘れならぬ「開けっ放し」に気づく、といった見守り・防犯方面の使い方につながる機能です。

設定のポイント:通知まわりはハブが前提です。わが家のハブはハブミニを使っています。

わが家では ✅ ただし頻度は低めです。日常的にチェックする習慣はなく、たまに履歴を見返す程度。「ちゃんと動いているか」をときどき確かめられる安心感、くらいの位置づけです

電池が切れても慌てない仕組み(微電流解錠・別売バッテリー)

スマートロックの心配ごとといえば電池切れですが、ロックProには微電流解錠という応急機能があります。電池残量が不足しても、30秒間だけ動く電力を確保して解錠できるという仕組みで(2026年7月時点・公式製品ページより)、「電池が切れて家に入れない」への備えになっています。さらに別売の充電式バッテリー(2,980円・2026年7月時点)に載せ替えると、駆動時間は約12カ月に伸び、電源が2グループに分かれて切れる時期をずらせる設計になります。

設定のポイント:電池残量はアプリで確認できるので、たまにチェックする習慣をつけておくと安心です。

わが家では ⬜︎ 微電流解錠のお世話には、まだなっていません。運用約1ヶ月で電池も一度も交換しておらず(公称は約9カ月)、別売バッテリーも使っていません

自動化のなかでの役割:玄関の「実行係」

わが家の玄関まわりは、デバイスの分業で成り立っています。ロックProの立ち位置は、鍵を回す「実行係」です。

役割デバイス何をする?
実行係ロックPro(この記事)サムターンを回して施錠・解錠する本体
入力係指紋認証パッド玄関の外で指紋・暗証番号を受け付ける
きっかけ係開閉センサードアが閉じたのを検知して施錠の合図を送る(わが家の自動施錠のトリガー)
橋渡し係ハブミニ遠隔操作・通知などインターネット側との連携
保険係ボット(ボタンを押す小型ロボット)インターホン親機の解錠ボタンを押す、締め出しに備えた予備の入口(実運用の記事で紹介)

ひとつ、わが家らしい割り切りがあります。わが家には玄関のボタンを押すと照明が消えてカーテンが閉まる外出モードという自動化があるのですが、施錠はこの外出モードに組み込んでいません。ドアを閉めれば自動で施錠される仕組みにしてあるので、自動化のシナリオにわざわざ入れる必要がなかったからです。「照明とカーテンは外出モード、鍵はドアを閉めるだけ」という分担で、それぞれが勝手に仕事をしてくれています。

なお、ロックProはMatter(メーカーをまたぐスマートホームの共通規格)や、Alexa・Google Assistant・Siriショートカットなどの音声アシスタント、IFTTT(サービス同士をつなぐ連携ツール)に対応していて(2026年7月時点の公式ページより)、SwitchBot以外のスマートホーム環境とも連携できます。通信はAES-128という暗号化方式(通信の中身を第三者に読み取られないようにする仕組み)で保護されています。

買う前に知っておいてほしいこと

  • 取り付けられる鍵かどうかの確認を最初に。無段階可変アタッチメントという調整式の部品のおかげで約99%のサムターンに対応とされていますが(2026年7月時点・公式ページ)、公式は購入前に「サムターンの中心からドア枠までの距離」を測って確認するよう案内しています。実はわが家の玄関はカードキー式の電気錠で、つまみが大きく標準の取り付けでは高さが届きませんでした。スペーサーを自作して嵩上げするという工夫でなんとかなりましたが(顛末はキーレス生活の記事で)、こういうドアも実際にあるので、確認だけは先に済ませてください
  • 賃貸でも取り付けられます。固定方法は3M粘着テープ(V2.0という改良版で、粘着面積が従来比73.9%増・2026年7月時点の公式ページより)またはネジ固定の2択で、賃貸なら壁に穴を開けない粘着テープ一択です。わが家は前述の事情で自作スペーサー(磁石でドアに固定するので原状回復も問題なし)を挟んだ変則的な取り付けですが、設置から約1ヶ月、剥がれや締め出しなどのトラブルなく使えています

玄関ドア内側に取り付けたSwitchBotロックPro。上の銀色の機器がもともとのカードキー式電気錠、右のドア枠にあるのが付属の磁石

  • 物理鍵は持ち歩いてください。公式ページにも、スマートフォンの電池切れなどに備えて従来の鍵を忘れずに持ち歩くように、という注意書きがあります。オートロック運用は快適な反面、手ぶらで出た瞬間に締め出される可能性と隣り合わせです。わが家は物理鍵に加えて、インターホン解錠ボットという保険も用意しています(詳しくはキーレス生活の実運用記事で)
  • 電池切れ=玄関が開かない、ではありません。単3形乾電池×4本で約9カ月もち、切れかけても微電流解錠が30秒の猶予をくれます。それでも、残量はアプリでたまに確認するのがおすすめです
  • フル活用にはハブと指紋認証パッドをセットで。ロックPro単体はBluetooth接続なので、遠隔操作・音声操作・通知にはハブミニなどのハブが、指紋・暗証番号での解錠には指紋認証パッドが必要です。予算を考えるときは、この組み合わせ込みで見積もってください

まとめ

  • SwitchBotロックProは、いまある玄関の鍵に後付けするスマートロック。ドアが閉まると自動で施錠するオートロックが最大の持ち味(わが家はドアの事情で本体機能の代わりに開閉センサー連携で自動施錠を実現・約1ヶ月運用中)
  • 解錠はハブ・指紋認証パッドとの組み合わせで最大15タイプ。わが家の主力は指紋とアプリの2つ
  • 粘着テープ固定が選べるので賃貸でもOK。ただし購入前のサムターン適合(距離の測定)の確認だけはお忘れなく
  • オートロック運用の締め出し対策として、物理鍵の携帯は公式も案内する基本。わが家はインターホン解錠ボットの保険つき

「鍵のかけ忘れの心配をなくしたい」が入り口なら、ロックPro+オートロックだけでも十分に生活が変わります。そこに指紋認証パッドを足すと「鍵を出さない生活」まで一気に進むので、わが家としてはセット導入がおすすめです。